「インが強い競艇場はどこですか?」
検索するとランキング記事がいくつも出てきますが、1位が徳山だったり大村だったりして、ばらばらです。
調べてみて理由が分かりました。
どの期間で数えるかによって、順位が入れ替わるからです。
当編集部は、BOAT RACE公式が公開している季節別データ4期(2025年9月〜2026年8月の1年ぶん)を24場すべてぶん集計しました。
直近1年の平均で1コース1着率がいちばん高かったのは下関の62.1%、いちばん低かったのは戸田の42.7%です。
その差は19.4ポイントあります。
ただし、季節をまたぐと順位は最大17も動きました。
この記事では、24場の一覧だけでなく「その順位をどこまで信じていいか」まで書きます。
インが強い競艇場ランキング24場【直近1年の平均】


まず一覧です。
BOAT RACE公式が各場のページで公開している季節別データ(春季・夏季・秋季・冬季)の1コース1着率を4期平均し、高い順に並べました。
あわせて、公式の「最近3ヶ月」の数字と、当編集部が競走成績から自前で数えた実測値も並べています。
| 順位 | 競艇場 | 直近1年の平均 | 直近3か月 | 当編集部の実測 | 季節ごとの振れ幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 下関 | 62.1% | 62.2% | 60.8% | 4.4ポイント |
| 2 | 大村 | 62.0% | 57.5% | 57.5% | 8.3ポイント |
| 3 | 徳山 | 61.5% | 57.8% | 59.6% | 7.2ポイント |
| 4 | 尼崎 | 61.1% | 60.0% | 60.4% | 1.8ポイント |
| 5 | 芦屋 | 60.9% | 58.0% | 58.2% | 5.7ポイント |
| 6 | 若松 | 59.5% | 56.9% | 57.3% | 7.1ポイント |
| 7 | 福岡 | 59.2% | 60.2% | 59.3% | 5.6ポイント |
| 8 | 蒲郡 | 58.6% | 53.9% | 53.3% | 11.8ポイント |
| 9 | 常滑 | 58.3% | 61.1% | 61.1% | 5.4ポイント |
| 10 | 津 | 58.0% | 53.6% | 53.5% | 8.5ポイント |
| 11 | 住之江 | 58.0% | 51.9% | 51.4% | 10.6ポイント |
| 12 | 宮島 | 57.3% | 57.7% | 56.3% | 2.5ポイント |
| 13 | 唐津 | 56.6% | 57.8% | 55.3% | 4.6ポイント |
| 14 | 丸亀 | 56.0% | 55.9% | 55.8% | 5.5ポイント |
| 15 | 浜名湖 | 55.3% | 55.2% | 57.2% | 0.3ポイント |
| 16 | 児島 | 54.9% | 54.7% | 54.1% | 5.3ポイント |
| 17 | 多摩川 | 54.5% | 55.6% | 55.2% | 3.8ポイント |
| 18 | びわこ | 54.2% | 55.9% | 56.6% | 3.4ポイント |
| 19 | 三国 | 51.9% | 52.8% | 51.4% | 5.3ポイント |
| 20 | 桐生 | 50.9% | 54.8% | 52.7% | 6.3ポイント |
| 21 | 鳴門 | 50.0% | 55.3% | 56.1% | 8.1ポイント |
| 22 | 江戸川 | 47.7% | 46.5% | 44.8% | 2.3ポイント |
| 23 | 平和島 | 46.0% | 40.3% | 40.5% | 9.1ポイント |
| 24 | 戸田 | 42.7% | 41.2% | 41.2% | 6.2ポイント |


※出典はBOAT RACE公式「ボートレース場データ」の各場のページです(2026年9月29日に24場ぶんを取得し、当編集部が横並びに集計しました)。
※当編集部が、BOAT RACE公式が配布している競走成績データ(ダウンロード・他)から2026年6月1日〜8月21日の82日間・全24場12,897レースを取得し、進入コース・決まり手・風向・風速を全件集計したものです(集計:2026年9月29日)。
上位は下関・大村・徳山。
下位は戸田・平和島・江戸川です。
24場の平均は55.7%でした。
ここで注目してほしいのは、右の2列がほぼ同じ数字になっていることです。
公式が集計した「最近3ヶ月」と、私が公式の競走成績から1レースずつ数え直した値が、ほとんどの場で1ポイント以内で一致しました。
別々の方法で数えて同じ答えになったので、この表の数字自体は信頼していただいて大丈夫です。
この順位は、季節をまたぐと入れ替わります


この記事でいちばんお伝えしたいのがここです。
同じ競艇場でも、季節が変わると1コース1着率は大きく動きます。
順位の動きが大きかった6場を並べます。
| 競艇場 | 春季 | 夏季 | 秋季 | 冬季 | 順位の動き |
|---|---|---|---|---|---|
| 住之江 | 61.8%(4位) | 51.9%(21位) | 55.7%(11位) | 62.5%(4位) | 4位〜21位 |
| 蒲郡 | 56.4%(14位) | 53.9%(18位) | 65.7%(1位) | 58.3%(10位) | 1位〜18位 |
| 津 | 58.1%(10位) | 53.6%(19位) | 58.2%(7位) | 62.1%(5位) | 5位〜19位 |
| 常滑 | 55.7%(15位) | 61.1%(2位) | 57.9%(8位) | 58.4%(9位) | 2位〜15位 |
| 丸亀 | 59.1%(8位) | 55.9%(12位) | 55.3%(14位) | 53.6%(19位) | 8位〜19位 |
| 唐津 | 57.9%(12位) | 57.8%(7位) | 53.3%(16位) | 57.3%(13位) | 7位〜16位 |


住之江は春季4位から夏季21位まで落ち、また冬季には4位へ戻ります。
蒲郡は秋季に1位ですが、夏季は18位です。
どちらも「インが強い場」とも「弱い場」とも言えてしまいます。
つまり、1つの期間だけで作られたランキングは、半年後には別の順位になっている可能性があるということです。
逆に、動きがほとんどない場もあります。
振れ幅がいちばん小さかったのは浜名湖の0.3ポイント、次いで尼崎の1.8ポイントでした。
尼崎は4季節とも60〜62%台で、高い水準のまま動きません。
「インが堅い場を探している」という目的なら、平均の順位よりこの振れ幅の小さい場を見るほうが、私は役に立つと思います。
「インが弱いのは前付けが多いから」は成り立たなかった


インが弱い場の理由として、よく「前付け(枠と違うコースを取りにいくこと)が多いから」と説明されます。
これを確かめられるデータが、公式にあります。
各場のページに載っている枠番別コース取得率(1枠の艇が何%の確率で1コースに入るか)です。
あわせて、私の集計から6艇とも枠番どおりの進入だったレースの割合も出しました。
| 競艇場 | 6艇とも枠なりだったレース | 1枠が1コースを取る率 | 1コース1着率(直近1年平均) |
|---|---|---|---|
| 唐津 | 70.3% | 96.3% | 56.6% |
| 浜名湖 | 71.4% | 96.7% | 55.3% |
| 蒲郡 | 71.5% | 97.4% | 58.6% |
| 若松 | 74.8% | 97.7% | 59.5% |
| 常滑 | 76.8% | 99.1% | 58.3% |
| 平和島 | 84.5% | 99.4% | 46.0% |
| 福岡 | 84.7% | 99.1% | 59.2% |
| 大村 | 86.3% | 99.2% | 62.0% |
| びわこ | 91.5% | 100.0% | 54.2% |
| 江戸川 | 98.8% | 100.0% | 47.7% |
結果は、むしろ逆でした。
江戸川は6艇とも枠なりだったレースが98.8%、1枠が1コースを取る率は100.0%です。
つまり前付けはほとんど起きていません。
それでも1コース1着率は47.7%で、下から3番目でした。
びわこも枠なり91.5%と高いのに、1コース1着率は54.2%で18位です。
反対に、枠なり率が低い(=進入が動きやすい)唐津・浜名湖・蒲郡・若松は、1コース1着率が平均前後から上位に入っています。
24場で並べて相関を取ると、枠なり率と1コース1着率の関係はむしろマイナス(−0.37)でした。
インが弱い場の理由を前付けに求めるのは、少なくとも24場を横に並べたかぎりでは成り立ちません。
江戸川や戸田のインが弱いのは、進入の並び方ではなく、水面そのもの(うねり・波・幅)の影響と考えるほうが素直です。
ただし、これは相関であって因果ではありません。
「前付けはインを弱くしない」と言い切れるほどの検証ではない、とここは正直に書いておきます。
公式が挙げている場と、今のデータは合っているか


BOAT RACE公式のガイドには、こういう記述があります。
インの強い「住之江」「大村」のようなボートレース場もあれば、まくりが効く「戸田」「平和島」「びわこ」などのボートレース場もある。
(出典:BOAT RACE公式 BOAT RACE GUIDE LEVEL.2 ボートレース場のコース別勝率、2026年9月29日取得)
直近1年のデータと照らし合わせてみます。
-
大村:直近1年平均62.0%で24場中2位。当てはまります
-
戸田:まくり+まくり差しの決着が41.7%で24場中1位。1コース1着率も最下位。当てはまります
-
平和島:まくり系31.9%で4位、1コース1着率は23位。当てはまります
-
住之江:直近1年平均58.0%で11位。夏季は21位でした。今のデータでは中位です
-
びわこ:まくり系26.2%で17位、1コース1着率も平均以上。今のデータでは当てはまりません
公式の記述には集計期間の記載がないので、古くから言われている場の性格を例として挙げたものだと思われます。
間違いというより、特徴は変わりうるということだと私は受け取っています。
実際、住之江は冬季には4位まで戻っていました。
→ 各場の水面の特徴とコース別データは競艇場一覧から場別の記事に入れます。
インが強い場なら舟券は勝てるのか


ここが、いちばん気になるところだと思います。
答えは残念ながら「ほとんど変わらない」でした。
同じ12,855レースで、2連単の1号艇流し(1-全・5点)を24場それぞれで買い続けたらどうなるかを計算しています。
-
100%を超えたのは下関の100.3%だけ
-
最下位は戸田の64.0%
-
2連単1-2(1点買い)では桐生101.2%・児島100.6%の2場が超え、平和島は53.7%
※回収率は、同じ12,855レースすべてで同じ買い目を機械的に買い続けた場合の実測値です(1点100円の均等買い。オッズを見た取捨・レースの選別・資金配分は一切していません。同着・返還・欠場は考慮していません)。過去のある期間を数え直した結果であって、将来の成績を保証するものではありません。
インが強い場ではオッズも低くなるので、的中率が上がったぶんが配当で相殺されます。
「インが堅い場を選べば勝てる」とはなりませんでした。
インが強い場の使いどころは、勝率そのものより「読みの外れにくさ」だと私は考えています。
→ この検証の全体像は競艇で食べてる人はいるのかと競艇の回収率と期待値にまとめています。
競艇の払戻率は75%(控除率25%)と決まっています。つまり長い目で見れば、投票総額の4分の1は主催者側に引かれます。買い方を工夫しても、この構造そのものは変えられません。舟券は生活費ではなく、必ず余剰資金の範囲で楽しんでください。
順位より「どれだけ動くか」を見てほしい


この記事のために4季節ぶんを並べて、いちばん強く思ったのがこれです。
1位がどこかは、その期間の話でしかありません。
住之江のように17ランク動く場もあれば、浜名湖のように0.3ポイントしか動かない場もあります。
ランキングを見るときは、順位と一緒にその数字がいつのものかを必ず確認してください。
この記事も同じで、ここに出したのは2025年9月〜2026年8月の公式データと、2026年6月〜8月の私の実測です。
半年後には数字が動いているはずなので、そのときはまた数え直して更新します。
私自身、仕組みをよく分からないまま勢いで舟券を買い、遠回りをした時期があります。だからこそ、同じ場所でつまずく人を一人でも減らしたい。その一心でこのサイトを続けています。
ここから先は、買い方の工夫では届かない領域です。
届かせるとしたら、「どのレースを買わないか」を選べる側になるしかありません。
その材料をどこから取るかで迷って、無料予想やSNSの断片的な情報を鵜呑みにし、遠回りをしてしまう人が多いのも事実です。
当サイトでは、主要な競艇予想サイトに実際に登録し、運営者情報・料金・無料予想・的中実績を同じ基準で検証しています。
→ 競艇予想サイトのおすすめランキング【実際に登録して検証】
舟券は20歳になってから、必ず余剰資金の範囲で楽しんでください。
- 公営競技ギャンブル依存症カウンセリングセンター:0120-321-153(予約受付 平日9:00〜17:00、土日祝・年末年始を除く)
- メール相談:https://tms-soudan.com/gamble/
よくある質問
Q. インが強い競艇場はどこですか?
BOAT RACE公式の季節別データ4期(2025年9月〜2026年8月)を平均すると、1コース1着率は下関62.1%・大村62.0%・徳山61.5%の順でした。ただし季節ごとに順位は入れ替わるため、1つの期間のランキングだけで判断しないことをおすすめします。
Q. インが弱い競艇場はどこですか?
直近1年の平均では戸田42.7%、平和島46.0%、江戸川47.7%の順に低くなっています。この3場は季節をまたいでも下位のままで、24場のなかでは安定して1コースが勝ちにくい水面です。
Q. 1枠が強い競艇場はどこですか?
1枠の艇はほとんどの場で96〜100%の確率で1コースに入るため、「1枠が強い=1コースが強い」と考えて差し支えありません。そのため上の1コース1着率のランキングが、そのまま1枠の強さの目安になります。
Q. 競艇場によってインの強さが違うのはなぜですか?
当編集部の集計では、前付け(枠と違うコースを取ること)の多さでは説明できませんでした。枠なり進入がほぼ100%の江戸川で1コース1着率が47.7%である一方、進入が動きやすい唐津や浜名湖は平均前後です。水面の広さ・うねり・潮の影響といった水面そのものの条件のほうが効いていると考えられますが、当編集部はそこまでの検証はしていないため断定はしません。
Q. インが強い競艇場を選べば勝てますか?
12,855レースの実測では、2連単の1号艇流しを24場それぞれで買い続けても100%を超えたのは下関の100.3%だけでした。インが強い場ほどオッズも低くなるため、的中率の高さが配当で相殺されます。










コメント