「競艇だけで食べている人が本当にいるなら、自分にもできるのでは」
そう思って検索された方に、まず数字からお伝えします。
当編集部が、よく使われる6つの買い方を2026年6月1日〜8月21日の全24場12,855レースにそのまま流したところ、6通りすべてが負けました。
いちばんマシだった2連単の1-2(1点買い)でも回収率は83.5%です。
そして、1か月ごとに区切っても、競艇場ごとに区切っても、100%を超えた区間はほとんどありませんでした。
ただし「1日ごと」に区切ると、勝った日は確かにあります。
この記事は、その「勝った日」と「続けた結果」のあいだにある距離を、実数でお見せするものです。
食べている人を否定したいわけではありません。
ただ、憧れだけで生活費を舟券に回してしまう人を減らしたい。それがこの記事を書いた理由です。
競艇で食べてる人はいるのか|まず実測の結論


結論から言うと、「決めた買い目を淡々と買い続ける」やり方では、私が試した6通りすべてが負けました。
| 買い方 | 点数 | 的中率 | 回収率 | 82日のうち回収率100%を超えた日 |
|---|---|---|---|---|
| 3連単 1-全-全 | 20点 | 54.5% | 70.7% | 3日 |
| 3連単 1-2-全 | 4点 | 18.5% | 77.2% | 13日 |
| 3連単 6艇ボックス | 120点 | 100.0% | 59.3% | 0日 |
| 3連単 456頭 | 60点 | 18.7% | 55.9% | 1日 |
| 2連単 1-全 | 5点 | 54.5% | 76.7% | 5日 |
| 2連単 1-2 | 1点 | 18.5% | 83.5% | 15日 |


※当編集部が、BOAT RACE公式「レース結果一覧」から2026年6月1日〜8月21日の82日間・全24場12,855レースの払戻金を全件集計したものです(集計:2026年9月29日/期間内の欠測日はありません)。※回収率は、同じ12,855レースすべてで同じ買い目を機械的に買い続けた場合の実測値です(1点100円の均等買い。オッズを見た取捨・レースの選別・資金配分は一切していません。同着・返還・欠場は考慮していません)。過去のある期間を数え直した結果であって、将来の成績を保証するものではありません。
点数を絞るほど回収率は上がりますが、それでも100%には届きません。
最高が2連単1-2の83.5%、最低が3連単の456頭(穴狙い)で55.9%でした。
全120通りを買う「6艇ボックス」は的中率100%ですが、回収率は59.3%まで落ちます。
当たった回数と、手元に残る金額は、まったく別の話だということです。
出発点にある25%|これは買い方では動かせない


なぜ全部が負けるのか。
出発点に、払戻率75%(控除率25%)という決まりがあるからです。
BOAT RACE公式の用語辞典には、こう書かれています。
勝舟投票券の的中者に対して売上金(返還金を除く)の額の100分の75(正式には100分の75以上で施行者の定める率)に相当する金額を的中者に按分して払戻金とする。
(出典:BOAT RACE公式 用語辞典 払戻金、2026年9月29日取得)
つまり、売上のうち25%は最初から払い戻しの対象外です。
参加者全体でならせば、賭けた金額の4分の3しか戻ってきません。
これは買い目の組み方や点数では動かせません。
実測でも、6通りの回収率は55〜84%の範囲に収まり、どの買い方も75%前後に引き寄せられていました。
「食べていく」とは、この25%を超えたうえで、生活費ぶんの利益を毎月出し続けるということです。
→ 買い方ごとの回収率をもっと細かく見たい方は、競艇の回収率と期待値にまとめています。
勝った日はある。でも「月」になると消える


ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
同じ12,855レースを、日ごと・月ごと・競艇場ごとに区切って、回収率100%を超えた区間を数えました。
| 区切り方 | 区間の数 | 回収率100%を超えた区間 |
|---|---|---|
| 1日ごと | 82 | 3連単1-全-全:3/2連単1-2:15 |
| 1か月ごと | 3 | 3連単1-全-全:0/2連単1-2:0 |
| 競艇場ごと | 24 | 3連単1-全-全:0/2連単1-2:2 |


1日ごとに区切れば、2連単1-2は82日のうち15日でプラスでした。
率にして18.3%の日はプラスで終わっています。
ところが同じ買い方を1か月ぶんまとめると、3か月とも100%を割りました。
3連単の1-全-全にいたっては、プラスの日が82日中3日です。
「昨日は勝った」は、めずらしいことではありません。
「3か月続けて勝った」は、この集計の範囲では一度も起きませんでした。
競艇場ごとに区切ったときも同じでした。
2連単1-全を24場それぞれで集計すると、100%を超えたのは下関の100.3%だけです。
同じ買い方が戸田では64.0%でした。
2連単1-2では桐生101.2%・児島100.6%の2場が超えましたが、平和島は53.7%です。
24場のうち1〜2場がわずかに超える程度で、しかも場を変えるだけで40ポイント以上ぶれます。
これを「この競艇場なら勝てる」と読むのは、さすがに無理があると私は思います。
1日1万円を82日続けたら、いくら減ったか


実感の湧く形にしてみます。
上の6通りを、1日1万円ずつ82日間買い続けた場合です。
| 買い方 | 82日で使った金額 | 戻ってきた金額 | 差し引き |
|---|---|---|---|
| 3連単 1-全-全 | 820,000円 | 579,740円 | −240,260円 |
| 3連単 1-2-全 | 820,000円 | 633,040円 | −186,960円 |
| 3連単 6艇ボックス | 820,000円 | 486,260円 | −333,740円 |
| 3連単 456頭 | 820,000円 | 458,380円 | −361,620円 |
| 2連単 1-全 | 820,000円 | 628,940円 | −191,060円 |
| 2連単 1-2 | 820,000円 | 684,700円 | −135,300円 |
いちばん減り方が緩やかな2連単1-2でも、82万円を使って13万5,300円が消えています。
3連単の穴狙いなら36万円です。
これは「運が悪かった月」の話ではありません。
全24場・82日・12,855レースをまるごと買った結果なので、運の善し悪しはほぼならされています。
生活費をここから出そうとすると、減っていく速度のほうが先に来ます。
競艇の払戻率は75%(控除率25%)と決まっています。つまり長い目で見れば、投票総額の4分の1は主催者側に引かれます。買い方を工夫しても、この構造そのものは変えられません。舟券は生活費ではなく、必ず余剰資金の範囲で楽しんでください。
コロガシで一気に増やす道はあるのか


「少額から転がして増やす」という考え方も、よく見かけます。
当編集部では、これも実測しました。
1,000円を元手に、2連単の1号艇流し(1-全)を当たるたびに全額次のレースへ回すやり方を、1,076開催ぶん通しています。
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43.5%の開催は、1レース目で終わりました
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的中1,198回のうち675回(56.3%)は「当たったのに資金が減った」
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5連勝まで到達した40回のうち31回は、その時点の資金が1,000円未満(中央値513円)
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12レース完走は1,076開催で1回だけ、最終1,542円
途中で23万円まで増えた開催もありましたが、次のレースで外れて0になっています。
「当たったのに減る」が起きるのは、2連単1-全の配当の中央値が430円だからです。
5点買い(500円)で430円が返ってくれば、当たっても資金は減ります。
→ この検証の全データは競艇のコロガシとはにまとめています。
それでも食べている人がいるとしたら、何が違うのか


ここまで負ける数字ばかり並べましたが、専業の人がいないと断じるつもりはありません。
私が測ったのは、あくまで「全レースを機械的に買い続けたらどうなるか」です。
逆に言えば、この集計に含まれていない要素が、そのまま差になりうるということでもあります。
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買わないレースを選んでいる:私の集計は12,855レース全部に賭けています。実際に勝ち続けている人ほど、見送るレースのほうが多いはずです
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オッズを見て買っている:私の集計はオッズを一切見ていません。同じ買い目でも、配当が低いときに降りられれば結果は変わります
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資金配分をしている:私は1点100円の均等買いです。配分を変えれば同じ的中率でも収支は動きます
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母数が桁違い:控除率25%を超えるには、わずかな優位を大量の試行で積み上げる必要があります。1日数レースでは、ぶれのほうが大きくなります
ここで正直に書いておきたいのは、私はこの4つを「やれば勝てる方法」として提示できないということです。
検証していないことを、検証したように書くわけにはいきません。
言えるのは、「全部買う」をやめて「選ぶ」側に立たないかぎり、25%の壁は動かなかったという実測だけです。
専業になると、税金の扱いも変わってきます


見落とされがちですが、収支と同じくらい効いてくるのが税金です。
競艇の払戻金は、原則として一時所得にあたります。
一時所得でいちばん痛いのは、外れた舟券の購入代金を経費にできないことです。
当たった舟券の購入代金しか差し引けないため、年間トータルが赤字でも課税対象になることがあります。
「食べていく」規模で買うほど、この差は大きくなります。
税金の話まで含めて考えると、専業に必要な回収率のラインはさらに上がります。
数えてみて、私が思ったこと


この記事のためにいちばん時間をかけたのは、実は「勝った区間を探す」作業でした。
日ごとなら見つかります。
月ごと、場ごとと粗くしていくと、ほとんど消えます。
勝ちの体験は本物で、それが続かないことも本物でした。
この2つが同時に成り立つから、競艇はやめどきが分からなくなるのだと思います。
私自身、仕組みをよく分からないまま勢いで舟券を買い、遠回りをした時期があります。だからこそ、同じ場所でつまずく人を一人でも減らしたい。その一心でこのサイトを続けています。
だからこの記事では、夢のある数字ではなく、減っていく数字のほうを先に並べました。
ここから先は、買い方の工夫では届かない領域です。
届かせるとしたら、「どのレースを買わないか」を選べる側になるしかありません。
その材料をどこから取るかで迷って、無料予想やSNSの断片的な情報を鵜呑みにし、遠回りをしてしまう人が多いのも事実です。
当サイトでは、主要な競艇予想サイトに実際に登録し、運営者情報・料金・無料予想・的中実績を同じ基準で検証しています。
→ 競艇予想サイトのおすすめランキング【実際に登録して検証】
最後に、舟券は20歳になってから、必ず余剰資金の範囲で。
お金の使い方が自分でコントロールできないと感じたら、早めに相談先を頼ってください。
- 公営競技ギャンブル依存症カウンセリングセンター:0120-321-153(予約受付 平日9:00〜17:00、土日祝・年末年始を除く)
- メール相談:https://tms-soudan.com/gamble/
よくある質問
Q. 競艇で食べてる人は実際にいますか?
当編集部は「いる/いない」を断定できる調査をしていません。分かっているのは、12,855レースに6つの買い方を機械的に流したところ6通りとも回収率100%を下回り、1か月単位ではどの買い方も一度もプラスにならなかったという実測です。少なくとも「決めた買い目を買い続ける」やり方では、この期間に専業が成立する数字は出ませんでした。
Q. 競艇の回収率はどのくらいが普通ですか?
払戻率が75%(控除率25%)と決まっているため、長い目で見れば75%前後に寄っていきます。当編集部の実測でも、6通りの回収率は55.9〜83.5%の範囲でした。100%を超えて初めて利益になります。
Q. 競艇場を選べば勝てますか?
24場それぞれで集計したところ、2連単1-全で100%を超えたのは下関の100.3%だけ、2連単1-2では桐生101.2%と児島100.6%の2場だけでした。一方で同じ買い方が平和島では53.7%です。場による差は確かにありますが、100%をわずかに超えた場があることを「その場なら勝てる」と読むのは危険だと考えています。
Q. 競艇で稼いだお金に税金はかかりますか?
原則として一時所得にあたり、外れた舟券の購入代金は経費にできません。そのため年間の収支が赤字でも課税対象になる場合があります。詳しくは競艇の税金と確定申告のやり方にまとめています。
Q. この検証は将来も同じ結果になりますか?
なりません。ここに書いたのは2026年6月1日〜8月21日の実測であって、将来の成績を保証するものではありません。ただし払戻率75%は制度として定められているため、長期的にはこの水準に引き寄せられる構造そのものは変わりません。










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