ボートレースグランプリは、その年の獲得賞金上位18名だけが出られるレースです。
優勝賞金は1億1千万円。競艇で最も高い額です。
ただ、調べていくと必ずぶつかる疑問が2つあります。
「18名はどうやって決まるのか」、そして「グランプリシリーズって何が違うのか」。
この記事では、2026年9月22日に公式の記録集を読み、あわせて本戦とシリーズの全40回を書き出して整理しました。
逆に、公式で確かめられなかったことは書いていません。そこも最後に明記します。
まず結論|1年間の獲得賞金の順位が、そのまま出場権


公式の記録集に、競走の説明と出場資格が書かれています。
獲得賞金上位18名のボートレーサーによるボートレース界最高峰のSG競走。第29回大会よりグランプリの通称とした。
(出場資格)1月1日〜SGチャレンジカップまでの獲得賞金上位18名。
(出典:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト グランプリ記録集)
ポイントは、予選会のような選考レースが別にあるわけではないことです。
1月1日からSGチャレンジカップまでに稼いだ賞金の順位が、そのまま席になります。
だから「賞金王」と呼ばれる
賞金で選ばれた18名の頂点なので、優勝者は賞金王と呼ばれます。
第29回大会から「グランプリ」の通称になった、というのも公式の記載どおりです。
歴代の優勝者は競艇の歴代賞金王(グランプリ優勝者)全40回一覧にまとめています。
優勝賞金は1億1千万円
公式のガイドに、優勝賞金の水準が書かれています。
優勝賞金の最高額は、グランプリの1億1千万円。
(出典:BOAT RACE GUIDE LEVEL.1「優勝賞金や平均年収」)
ほかのSG競走は2,000〜4,200万円なので、グランプリだけが桁ひとつ違うことになります。
賞金全体の仕組みは競艇の賞金の仕組みで解説しています。
グランプリシリーズは「予選」ではない


ここが、いちばん誤解されているところだと思います。
公式の説明を読むと、はっきりしています。
惜しくもグランプリに出場できなかった選手によって競われる。
(出場資格)グランプリ出場選手を除く、1月1日~SGチャレンジカップまでの獲得賞金上位者。
(出典:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト グランプリシリーズ記録集)
「グランプリ出場選手を除く」と明記されています。
つまり、
| グランプリ | グランプリシリーズ | |
|---|---|---|
| 出られる人 | 獲得賞金上位18名 | その18名を除いた獲得賞金上位者 |
| 位置づけ | 最高峰のSG競走 | 惜しくも本戦に出られなかった選手の戦い |
| 関係 | — | 予選ではない。同時に行われる別の競走 |
シリーズを勝っても、その年のグランプリ本戦に出られるわけではありません。
本戦とシリーズは同じ年に始まっている
当サイトで両方の記録を書き出したところ、本戦もシリーズも第1回は1986年、直近は第40回(2025年)でした。
最初から並走してきた2つの競走だということです。
シリーズの全40回を集計すると、優勝したのは32人。
最多は長岡茂一選手の3回で、2回優勝が6人でした。
(当サイトによる集計)
面白いのは直近です。第40回シリーズを制したのは毒島誠選手でした。
同選手は前年の本戦を勝っている選手でもあります。
賞金上位18名のボーダーが、その年ごとにどれだけ動くかが見えるところだと思います。
18名のボーダーは、1年かけて動く


出場資格の期限は「SGチャレンジカップまで」です。
逆に言えば、チャレンジカップが終わるまでは順位が確定しません。
年の後半に大きいレースを勝つと、一気に順位が動きます。
獲得賞金の実額がどのくらいの水準なのかは、公式発表を全件集計して競艇の賞金の仕組みに載せています。
そこでの集計では、1年の獲得賞金が1億円を超えたのは12人でした。
18名の枠は、だいたいそのあたりから下に広がる、という規模感になります。
この記事で書かなかったこと


確かめられなかったことを、正直に書いておきます。
- トライアル1st・2ndの勝ち上がり方式の細部…開催場の特設サイトにルールページはあるのですが、JavaScriptで表示される作りで、当サイトからは原文を取得できませんでした。得点の付け方や優勝戦への進出人数は、確認できていないので書きません。
- 各回の優勝賞金額…公式の記録ページの「優勝賞金」欄は「-」表記です。書いていません。
- 年ごとの出場ボーダー額…公式が18位の金額を一覧で出しているものを確認できていません。
勝ち上がりの細かいルールを知りたい場合は、開催年の公式特設サイトを直接見るのが確実です。
節そのものの進み方(予選・準優勝戦・優勝戦)は、競艇の準優勝戦・優勝戦とはで解説しています。
よくある質問
Q. ボートレースグランプリの出場条件は?
1月1日からSGチャレンジカップまでの獲得賞金上位18名です。予選会のような選考レースはなく、1年間の賞金の順位がそのまま出場権になります(出典:公式記録集)。
Q. グランプリは何位まで出られますか?
獲得賞金の18位までです。19位以下の上位者はグランプリシリーズに出場します。
Q. グランプリシリーズとは何ですか?
公式には「惜しくもグランプリに出場できなかった選手によって競われる」と説明されています。出場資格は「グランプリ出場選手を除く、1月1日〜SGチャレンジカップまでの獲得賞金上位者」です(出典:公式記録集)。
Q. グランプリシリーズで優勝するとグランプリに出られますか?
出られません。シリーズはグランプリの予選ではなく、本戦に出場しない選手で争われる別の競走です。
Q. グランプリの優勝賞金はいくらですか?
公式のガイドに「優勝賞金の最高額は、グランプリの1億1千万円」と記載されています。ほかのSG競走は2,000〜4,200万円です(出典:BOAT RACE GUIDE LEVEL.1)。
Q. グランプリと賞金王決定戦は違うレースですか?
同じレースです。公式の記録集に「第29回大会よりグランプリの通称とした」と記載されています。
最後に
私がこのサイトでやりたいのは、当て方を教えることではありません。知らなかったせいで損をする人を、一人でも減らすことです。調べれば分かることを調べずに踏み込んで、あとから悔やむ。その順番だけは変えたくて、地味でも先に事実を置いています。
ここまで読んで、次に気になるのは「では誰の情報を信じるか」だと思います。
予想を人に委ねるなら、委ねる相手が何を開示していて、何を開示していないかを先に見てください。
私が実際に登録して追跡した結果は、競艇予想サイトの検証と比較にまとめています。
選手とレースに関する関連記事
あわせて読むと、迷いどころが減ると思います。










コメント